ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE数年前放送された『ツバサ・クロニクル』というアニメの原作。前にもこの漫画について書いたことあるけど、読み直して再度この漫画のすばらしさに圧倒されたので・・・。この漫画をこれから集めようとしている人は、この先多少のネタバレを含んでいる可能性があります。ご了承ください。
玖楼国の姫・さくらと、遺跡発掘の仕事に従事する小狼(シャオラン)は運命的に出会い、仲を深めていった。だがある日、遺跡から現れた謎の集団によって国を襲われ、混乱の内にさくらの記億が羽根となり、異世界に飛び散ってしまった。記億が無ければ命が危険。さくらの記億を取り戻すため、小狼は異世界に旅立つのであった。
異世界を渡るために、次元を渡る力を持つ「次元の魔女」の元へ行く小狼とさくら。そして同時に魔女の元に来た魔術師・ファイと忍者・黒鋼(クロガネ)。ファイは元にいた世界には絶対に帰りたくない。黒鋼は元にいた世界に帰りたい。そして小狼は異世界で羽根を捜したい。3人共、「異世界を旅する」ということに違いはない。次元を渡る力を得る対価には、『一番価値のあるもの』を、それぞれ全員が払わないといけない。ファイは背中の「イレズミ」、黒鋼は「刀」。そして小狼はさくらとの「関係性」。さくらの記億が戻っても、小狼について記億だけが消える。大切な人の中にある自分の記億が無くなってでも彼女を助けたいと、対価を払う小狼。「行きます。さくらは絶対、死なせない。」
この漫画、最初からかなりつらい所にいるんですよね。記億が戻っても、小狼の記億だけ戻らない。このシーンを読む度、読んでるこっちがつらく・・・。でも少しは救いがあって、羽根が戻るたびに少しずつ明るくなってくるんです。キャラクターもストーリーも。アニメ版ではこのへんまでで終わり。
このままこんな感じで続けばいいな・・・と思っていたら、急変。一気に悲劇の歯車が回りだす。で、僕はさらにつらくなる(なんでやねん
ここから回復するかな・・・と思いきや、さらに急降下・・・。そしてこの辺からつらくなりすぎて購読しようか迷い出す(笑
もう伏線が凄いんです。わっさわっさと出てきて、その度になにか不幸が現れる。でもそんな不幸を乗り越えていくうちに、キャラクターの弱い部分が見えてくるんですよね。絶対に折れないような心を持っているように見えるけど、実は・・・みたいな。それを互いに認め合い、さらに強くなってゆく姿が凄く惹かれる。『すげーかっこいい』
本当にこれ以上悲しい話は在るのだろうかと思ってしまう。『読んでるこっちがつらく・・・』って書いたけど、『読んでるこっちが幸せを願ってしまう』って感じ。結構漫画読むときって、ラストはこうして欲しいとか考えずに読んでるけど、この漫画で初めて『頼むからハッピーエンド・・・!!』と(笑
つくづく
CLAMPって凄いと思う。特に世界観。言葉が重みを持っているというか、ずしっときます。『こういう見方も在るんだな』と気づかされることもしばしば。そういう意味では、色んな人に読んでもらいたい、学校では教えてもらえないことが教えてもらえる教科書だと感じます。言いすぎかな?でも漫画っていろんなこと教えてくれますよね。小説と表現方法が違うだけで、伝えてくれることは同じ。他の漫画も読んでみたい気もするけど、ほとんどが女性向だから買う気にはなりませんが(爆
いろんなことが伝わってくる、いい漫画です。これ以上続けると終わりそうにないので・・・。新刊7月中旬に発売。xxxHOLICも今月下旬発売。というわけで、久々の漫画トークでした。